【TED動画】難民の子どもたちのためにできることは(メリッサ・フレミング)
今世紀最悪の人道危機とも言われるシリア問題。地中海を渡って国外へ逃れた難民の数は400万を超え、その半数が子どもだそうです。UNHCR首席報道官のメリッサ・フレミングが訴えるのは、難民生活の中でも教育を受けられる環境を整えることの大切さでした。
難民は一時的な状態ではなく、平均すると17年も難民生活が続くとのことで驚きました。この難民問題に対して、ドイツをはじめとする世界の国々は難民受け入れを表明しました。ところが、2015年11月に起こったパリ同時多発テロによって、フランスをはじめとする各国で難民受け入れを反対する意見が広がりました。
今回のTED動画は2014年のものでしたが、プレゼンターであるメリッサ・フレミングは、そのパリ同時多発テロの4日後に緊急記者会見を開き、「難民を敵視する誤った世論に危機感を抱いています。難民に責任をなすりつけ、彼らをさらなる苦境に追いやってはいけません。」と主張しました。
難民をどう扱うかで、世界の未来が決まると思います。永遠の平和への鍵を握っているのは難民。暴力の連鎖を断ち切れるのは彼らなんです。
【TED動画】テクノロジーとバイオロジーを融合したデザイン(ネリ・オックスマン)
このTED動画で、テクノロジーとバイオロジーを融合した合成生物学という分野をベースに様々なデザインを作り出しているMITメディアラボ准教授のネリ・オックスマンという人物を知りました。
遺伝子を組み替えた微生物を宿す服や、カイコの繭を使った建築物など、とても独創的でパッと見は気持ち悪いと感じなくもないデザインは、その視覚的な表現も含めてもしかしたら次の流行の先取りなのかもしれません。
伊藤穰一さんはネリ・オックスマンのことを、アーティスト、科学者、デザイナー、エンジニアの4つの能力をとても上手に融合したMITの代表的な研究者であると評していました。
Bio is the new digital.
また、伊藤さんはMITメディアラボ初代所長のニコラス・ネグロポンテの「Bio is the new digital.」という言葉を引用して、30年前にはほとんど世の中に普及していなかったデジタルの分野が今やどこでも当たり前になっているように、バイオの分野も現在の医療や農業だけでなく、ネリ・オックスマンが研究しているようなデザインやファッションや建築の新しい未来をも切り開いていくだろう、そしてデジタルと同じようにバイオが身近で当たり前のことになっていくだろう、という話をしていました。メモメモ。